
第1回 ジェネリック医薬品
「同じ成分・同じ効き目で安い薬があります」こんなCMで最近よく耳にするジェネリック医薬品とは何でしょうか。
医師から処方される薬には、新薬(先発医薬品)と後発医薬品の2種類があります。後発医薬品は、新薬の特許期間(20〜25年)が切れた後に発売され、新薬と同じ成分を同一量含み、同等の効果が得られる医薬品です。欧米では、商品名ではなく、薬の有効成分である一般名(generic
name)で処方されるため、ジェネリック医薬品と呼ばれています。
新薬の開発には、15〜20年の研究期間と、200〜300億円にのぼる膨大なコストを要します。ジェネリック医薬品は、新薬に比べ、開発や研究にかかる時間も金額も少ないため、安い価格(新薬の2〜7割)が設定できるのです。医療保険制度の違いもあり、欧米では、ジェネリック医薬品の使用が50%を超えますが、日本では17%にとどまっています。30数兆円の医療費のうち、約6兆円を占める医薬品費ですが、ジェネリック医薬品に変更することにより、1兆円削減されるとあって、政府は使用促進に力を入れています。2006年4月から、処方箋様式を変更し、ジェネリック医薬品を医師が処方しやすくしました。普及が急速に進むかにみえましたが、すんなりとはいかないようです。
「安いのはいいけれど、効き目は確かなの?」という漠然とした不安があるようですが、品質、有効性、安全性が新薬と同レベルにあることを確認されたジェネリック医薬品だけが製造・販売の承認を得られます。また、1995年以前に申請された医薬品は、品質再評価の制度により、品質の確認が進められています。従って、基本的に同じ効果が期待できると考えてよいでしょう。
ジェネリック医薬品を使用するには医師の処方が必要です。「ジェネリック医薬品に替えられますか」と相談してみましょう。また、薬剤の選択にあたっては薬剤師にご相談下さい。
イラスト 吉田美香子 |